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まちカドまぞく考察:シャミ子の夢を掃除する能力は夢魔の能力ではない!?

まちカドまぞく 考察:ヨシュア

シャミ子の夢を掃除する能力は夢魔の能力ではない!?

今回は5巻までのネタバレがあります。そして、シャミ子の能力考察ですがヨシュアの伏線でもあります。ヨシュア考察は「ヨシュア(まちカドまぞく)」というタグをつけているので、 一連の他の記事を読みたい方はタグからご覧ください。

 

 

 

結論:シャミ子の夢を掃除する能力は夢魔の能力ではありません。夢の外でも使えますし、洗脳する能力ではなく、憎しみのような負の感情を取り除く能力です。

 

夢を掃除する能力とは 

・ シャミ子が最初に桃の夢に潜った時と紅玉に対して使用した

・その際に夢の中にあるドロドロしたもの(妬みや憎しみの感情)を掃除することで桃や紅玉の感情や認識を一変させた

 

夢魔の能力は洗脳や暗示をかける催眠術とほぼ同じです。夢を掃除する能力は、相手の感情や認識を大きく変えてしまうので、夢魔の洗脳能力の一端だと思った方は多いでしょう。

しかし、実はよく読むと夢を掃除する能力に関する描写には違和感があります。 

 

違和感1:失敗や努力の積み重ねなく発動に成功している

まちカドまぞくでは、シャミ子の料理や洗濯、魔力修行を描写し、失敗や努力を積み重ねる様子を非常に丁寧に描写しています。

しかし、夢を掃除する能力は、洗脳として強力な能力であるにも関わらず、ぶっつけ本番でできてしまっています。

シャミ子が何の失敗や努力もなしに強力な能力を扱えるのは、作風に合わない不自然な描写です。

違和感2:必ず魔力の扱いに長けたベテランがいない時に発動している

桃に使った際にはリリス不在、桃は意識混濁状態です。

紅玉に使った際には桃、ミカン、リリス、リコと言った魔力の扱いに長けたキャラが気絶しています。 

シャミ子の能力がこうしたキャラ達の前では使われないように作者が仕組んでいると感じます。

(特に紅玉の件では全員を一瞬で気絶させる薬を小倉に作らせるという少々の無茶があります。)

作者の意図は、シャミ子の正体が他のキャラにばれないようにすることだと考えられます。

違和感3:ヘブライ語が書かれた魔法陣が出現している

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夢を掃除する際に出たヘブライ語が書かれた魔法陣

桃に能力を使用した際、ヘブライ語が書かれた魔法陣が出現してます。アニメだと6話でヘブライ語の全文が読めます。解読するとやべぇ事が書かれているそうですが、ここで解読はしません。どこかでは解読されているそうですね。

 

リリスが生まれた時代はメソポタミア文明の時代です。そこから考えると夢魔の能力なら魔法陣が出たとしても楔形文字が書かれているはずです。ヘブライ語が出てくるのは不自然です。

夢を掃除する能力は夢魔の能力ではない可能性が非常に高いと思われます。

 

ヘブライ語というと、ヨシュアが封印されているミカン箱にも「宝物」という意味のヘブライ語が書かれています。

ヨシュア夢魔以外の能力を持っていてシャミ子が受け継いだ可能性がありそうですね。

そして、もしも夢魔の能力でないなら夢の外でも使えるはずです。

 

シャミ子が夢の外で能力を使った痕跡 

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みんなが!!仲良く!!なりますようにー!!!の掛け声で出た光

桃がシャミ子を廃工場に連れていき、飛び道具の修行を始めさせます。その際にシャミ子が「みんなが!!仲良く!!なりますようにー!!!」と叫んで杖を振ると光の玉が出ました。

 

これが夢を掃除する能力を夢の外で使った場合なのではないでしょうか。

ここで修行していたから夢の中でとっさに使う事が出来たという伏線と考えられます。

更に、この修行によって使えるようになったという描写は、失敗や努力の積み重ねを丁寧に描く作風と合致します。

 

そして、「みんなが仲良くなりますように」というキーワードは、夢の中を掃除するときに妬みや憎しみの感情を取り除く作用と大きく関連があると思われます。

つまり、夢の中を掃除する能力は、洗脳する能力ではなく、『みんなが仲良くなる為に』憎しみの感情を取り除くのが本質だと思われます。

 

疑問点:リリスがシャミ子の体を乗っ取った際に光の玉を出す技を使えたのは何故か?

ご先像スイッチをONした際、リリスはシャミ子の体を乗っ取りました。

そして、シャミ子の体で光の玉を出す技を繰り出しています。この能力が夢魔の能力でないなら何故リリスが使えるのか?という疑問が湧きます。

 

熟練者は相手の能力を利用できる

蛟「万物の心象に干渉せし力…」

蛟「その力場を利用し、封印されし我でも汝の魂を抜けた」 

蛟がシャミ子の能力を利用して自分の封印空間に引き込んでいます。

つまり、魔力の扱いに長けた熟練者は相手の能力を利用する事ができると思われます。

相手や状況次第でしょうが、剣術における無刀取りみたいですね。

リリスリリス自身の能力でなく、シャミ子の能力を利用して光の玉を出したのでしょう。

(と言ってもリリスの場合は、乗っ取ったせいか自分とシャミ子の区別が余りついていなかったように見えますが)

 

まとめ 

・夢を掃除する能力は違和感のある描写が数々ある

・特にヘブライ語が書かれた魔法陣はリリスと関連性がないので、夢魔の能力ではない証拠

・夢の外でも使えるとしたら光の玉を出す技が該当し、光の玉を出す修行があったからとっさに使う事が出来た

・「みんなが仲良くなりますように」というキーワードで能力を使えるようになったという事は、本質は洗脳ではなく、『みんなが仲良くなる為に』憎しみの感情を取り除くこと

 

⇒夢を掃除する能力は夢魔の能力でも洗脳する能力でもありません。夢の外でも使えるし、憎しみの感情を取り除くことが本質です。

 

以上がまとめになります。

しかし、作者の立場から考えると何故わざわざこんな設定を?と思う不合理な点が出てきます。

不合理な点をもう一歩踏み込んで考えると、妬みや憎しみの感情を取り除く能力の真の意味が分かってきます。

 

中途半端ですが、これ以上の解説はまた別の機会にします。

拙い文章をここまで読んで下さってありがとうございます。

 

次回は、ヨシュアリリスの本来の関係を解説します。

更新まで少々時間がかかりますが、また読んでいただければ幸いです。