【バレ注意】まちカドまぞく考察:6年前の事件の解明編
まちカドまぞく 考察:桃の過去編
魔法少女の願いが世界の危機を引き起こした!?
今回は5巻までの一部ネタバレがあります。
また、前回の記事を読んでいない方はご覧ください。
itameshitsukuruyo.hatenablog.com
6年前の事件の解明編(という名の予想)です。
かなり予想が含まれますが、ご容赦ください。
結論
・苺はまぞくを狩っていて、その事を桃に隠していた
・魔法少女のスタンプカードを満杯にして叶う願いで死者を蘇らせようとした
・自然の摂理に反する願いであった為に天罰が下りかけた
・桃は原因となる苺を再起不能にすることで天罰を阻止した
というのが6年前の事件のあらましと思われます。
なぜこう考えられるかを説明します。
桃が暗くなった時期と重なる6年前
ミカン「(桃に対して)貴方 昔はもっと元気だったじゃない!!この数年で何があったの」ミカン「小学校の頃も何度か組んだけど、もう少し笑顔だったわ」
ミカンによると数年前までは桃はまだ明るかったそうです。
6年前の事件は桃が暗くなった時期と重なります。
桃が暗くなったきっかけは苺と何かあった事ではないでしょうか。
そして、苺が6年前の事件に関与しているのではないでしょうか。
推理材料は少ないのですが、なるべく悲劇となる展開を考えてみましょう。
夢の中の桃
桃「この町の平穏を守るために弱くなる事はできない」
桃「でも……私にはうまくできなかった」
シャミ子が最初に桃の夢に潜った時、桃は子供の姿で魔法少女の格好をしていました。
おそらくは、桃が昔の事件を思い返しているので当時の姿になっているのでしょう。
その桃が町の平穏を守る事を自分はうまくできなかったと語っています。
町の平穏とは町にいるまぞくを守る事と思われます。
それが上手くできなかったということは、どうやら過去に少なくともまぞくが犠牲になった事があるようです。
桃が誤ってまぞくを倒してしまったか、誰かがまぞくを狩っていたか、または両方の可能性があります。
大切な人にずっと隠し事されている方が辛い
シャミ子と良子が桃の家を訪ねた際、シャミ子は桃に魔法少女の正体を隠すように頼みました。
その理由は、良子がシャミ子の事をかっこよく戦う姉だと思っていて、理想の姉の背中を見せたいからと語りました。
それに対して桃は、
桃「…大切な人にずっと隠し事されている方がキツイと思う」
とシャミ子に告げました。
大切な人とは義理の姉である苺の事ではないでしょうか。
苺が桃に隠し事をしていて桃がなるべく傷つく展開を考えると、
苺は隠れてまぞくを狩っていた
という事が思い浮かびます。
桃は町を守る意思を継ごうとしているので、まぞくを狩る行為は桃にとって大きな裏切りになります。
更に、これは夢の中の桃が「町の平穏を守る事が出来なかった」と言っていた事とつながりますし、桃と苺が決別した事ともつながります。
追記:この部分は説明不足だったので、補足記事を書きました。
itameshitsukuruyo.hatenablog.com
苺がまぞくを狩る動機
苺がまぞくを狩っていたとして、その動機は何でしょうか。
苺は桜とも義理の姉妹なので桜の考えを知っていたと考えられます。
その桜の考えに反してでも行う程の強い動機があるはずです。
しかし、強い恨みや憎しみを抱いた場合は「闇堕ち」してしまうので、
もっと別の切実な思いで苺はまぞくを狩ったと考えられます。
ジキエル「まぞくを倒すとポイントがもらえる」
ジキエル「ポイントがたまるといろんな願い事がかなうんや」
ジキエルが良子を魔法少女に勧誘する際に気になる事を言っています。
魔法少女はまぞくを倒してポイントをためると願い事が叶えられるそうです。
紅玉に対してスタンプカードを見せながら後10ポイントでカード満了と言っているので、スタンプカードを満杯にすれば願いが叶うようです。
何らかの願いをかなえようとしたのが、苺のまぞくを狩る動機ではないでしょうか。
そして、その願い事が世界の危機を引き起こしたのではないでしょうか。
世界の危機を引き起こした力の正体
世界の危機があったという事は、現在の秩序を守っている光側の勢力よりも大きな力が動いた事を意味します。
力の正体がまぞくである可能性は低いです。
まぞくが世界の危機を引き起こした力を持っているなら多魔市の人たちといえど「まぞくやべぇ」という認識になるでしょう。
多魔市の人たちのスルー力が高いという説明と整合性が取れなくなります。
魔法少女である可能性も低いです。
魔法少女が力の正体の場合、光側の内輪もめです。
桃は世界の危機を救ったと言える程の功績を残しているそうですが、魔法少女の中でも弱い方と自称しています。
交渉タイプでもないですし、世界を危機にさらす内輪もめを強引に抑えられる程の突出した力の持ち主でもありません。
魔法少女が力の正体である場合は、桃が世界を救ったと言える功績を残せない可能性が高いです。
残った候補として、世界の危機を引き起こした力の正体は 神 である可能性が高いと思われます。
蛟が光の一族の事を語る際、荒ぶる大魔力があった事を証言していて
非常に大きな力を持った存在がいる事を示唆しています。
メタ子には神託を告げる役割があり、神という存在がいる事を示唆しています。
現在の光側の勢力でさえ歯が立たない程の力があるとしたら神の力ではないでしょうか。
そして、神が世界を危機にさらすのは決まって人間が神の怒りに触れた時です。
魔法少女の願い事を叶えるのが神の役割であり、その願い事が神の怒りに触れたのならば神は天罰を下すでしょう。
苺の願い事は神の怒りに触れたのだと思われます。
苺が神の怒りに触れたなら苺だけを罰すればよいと思うかもしれませんが、聖書等における神はそんな細かい事は気にしません。
しかし、神の怒りの原因を取り除くことができれば天罰を阻止できると思われます。
桃が神の怒りの原因である苺と闘い、苺を再起不能にした結果、天罰が食い止められたのではないでしょうか。
旧約聖書モチーフ?
さて、神が世界を危機にさらしたというと聖書での天罰が連想されます。
(悪魔よりも神の方が人々を殺めていると揶揄されているくらいです。)
まちカドまぞくでは旧約聖書をモチーフとして用いる事が多いので、6年前の世界の危機も聖書の話ではないでしょうか。
聖書にある天罰で有名なものは「ノアの箱舟」と「ソドムとゴモラ」です。
ノアの箱舟
神のちゃぶ台返しです。
話の始まりからして、ノアに神が「もうあかんわ。人間滅ぼすから善人であるお前と家族は船作って洪水から逃れろ」と告げ、
世界を洪水にして再構築を図ろうとします。
桃達が世界の危機を阻止するはずですが、ノアの箱舟がモチーフだと
阻止のしようもないので、この話はモチーフではないと思います。
ソドムとゴモラ
治安の悪いソドムとゴモラの都市に神が天罰を下そうとします。
人間側が待ったをかけ、その町に善人が10人もいれば天罰を止めようと神は約束し、天使を町に遣わします。
しかし、町の住人は天使を辱めようとし、天使は「こらあかんわ。善人であるお前たちは逃げろ」とロトとその家族を逃がします。
正確には人間が何度か神に待ったをかけているので、モチーフ的にはソドムとゴモラの方が阻止できる方です。
ソドムとゴモラがモチーフとすると、苺の願いは何か禁忌に触れた願いだと思われます。
研究によると治安が悪いだけでソドムとゴモラで具体的に何があったか分からないそうですが、天使(男)を辱めようとする同性愛が教義に反すると良く言われています。
ただ、まんま同性愛というのはあれなんで……
苺の願いは死者を蘇らせようとした事だと思います。
自然の摂理に反する願いだったので、天罰が下されかけたというのがベタな悲劇だと思います。
苺が魔法少女のナビゲーターである天使を害した可能性もありますが、悲劇性が低いです。
疑問点:まぞくは桜の結界によって守られているのでは?
ミカン「(桃が桜の手がかりを得られない理由について)結界で保護されたこの町では魔法少女とまぞくは接触できないから」ミカン「この町でまぞくと魔法少女が出会うって普通あり得ない事なの」
(アニメ12話より)
ミカンによると魔法少女がまぞくを町で探そうとしても見つけられないそうです。
桃とシャミ子が同じ学年でもクラスを別にされて接触できてなかった事からも、
結界は運命さえも操作して魔法少女とまぞくが出会わないようにしている事がわかります。
また、桃がシャミ子の家を捕捉しようとした際に結界から反撃を受けて近寄れないようになっています。
苺がまぞくを狩ったとするなら結界をどうやって破ったのでしょうか?
結界には寿命がある
シャミ子「「しばらくの間」って事はあの結界はいつか効き目が消えちゃうんですか?」
桃「効果時間は吹き込んだ魔力の質に比例する」
ばんだ荘で虫よけの結界をシャミ子が作って設置した際に、桃は結界の効果時間が魔力の質に比例すると言っています。
桜の結界も同じ原理なので結界の効果が切れる事がありえます。
効果が切れた結界にいたまぞくを倒すか、そのまぞくを利用して他のまぞくの結界に引き込んでもらえれば、苺はまぞくを狩る事ができます。
ただし、10年前にバージョンアップした喫茶店あすらの結界は現在でもほぼ摩耗せずに稼働中です。
他の結界も同じならば結界の効果時間がこの10年の間に切れる事はないでしょう。
桜が10年前に結界すべてをバージョンアップできなかったと考える事も出来ますが、
この部分は結論が出せませんね。
何らかのマジックアイテムが関係している気がするのですが・・・
6年前の事件内容の予想まとめ
・苺は隠れてまぞくを狩っていた
・魔法少女のスタンプカードを満杯にして叶う願いで死者を蘇らせようとした
・自然の摂理に反する願いであった為に天罰が下りかけた
・桃は原因となる苺を再起不能にすることで天罰を阻止した
多分、こんな感じです。
天罰というよりかはシステムのバグと言った方が良いかもしれません。
また、スタンプカードで何を願ったかはもう少し検討の余地がありますが、ベタな展開だと死者蘇生です。
あるいは、光の一族が神と結んだ契約に背くような願いでしょうか。
苺の魔法少女は復活するのか?
これは考察と呼べない願望が混じっていますが、私は復活すると思います。
シャミ子が桃を笑顔にしたいという基本方針は変わっていません。
桃と苺を仲なおりさせる事で桃が心の底から笑えるならシャミ子は実行に移すでしょう。
それに、桜から自分の考えに似ている気がすると言われたシャミ子なら
苺に何か希望を与えられるのではないでしょうか。
そして、「誰よりも優しく強くなるんだ」という父の願いに沿ってシャミ子は成長していく
……という考察と呼べない私の願望でした。
拙い文章をここまで読んで下さってありがとうございます。
次回は10年前の事件、天災みたいなのの考察を書きます。
また読んでいただければ幸いです。